ミネラルウォーターについて
そもそも、ミネラルウォーターとは何でしょうか?
農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン※」によれば、地下水などのうち飲用適の水を容器に詰めたもの。
とされています。
この地下から汲み上げられた原水をストレーナーのような目の粗い濾過器を通して砂礫などの異物を除去した後、85℃30分の加熱殺菌または、それと同等以上の効力をもつ殺菌または、除菌濾過を行ないます。
それらの中味を充填機で容器に自動的に充填し、更に巻締機によってキャップを密栓・密封します。
簡単に言ってしまえば、容器入りの飲料水と言ってもよいでしょう。
では、ミネラルとは何でしょうか?
直訳すると「鉱物」ですが、栄養学においては、一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の、生体にとって欠かせない元素を指しています。
厚生労働省によっては、以下の12成分が示されています。
[12成分]
- 亜鉛
- カリウム
- カルシウム
- クロム
- セレン
- 鉄
- 銅
- ナトリウム
- マグネシウム
- マンガン
- ヨウ素
- リン
上記の12成分以外に以下のような成分もミネラルです。
[12成分以外]
- 硫黄
- 塩素
- ケイ素
- コバルト
- フッ素
- モリブデン
地下水には元々ミネラルが含有されており、全くの純水ではありません。
それでこのような名称となったのかもしれませんが、日本の水道水にも平均50前後のミネラル成分は含まれており、ミネラルの量からいえば市販の国産ミネラルウォーターと水道水にはそう大きな違いはありません。
但し、ヨーロッパなど海外の水には非常に多くのミネラルが含まれた水があります。
ウォーターサーバーのレンタルによる宅配水では、元々ミネラル成分が含まれた天然水を詰めたものと、RO膜システムを利用してミネラル成分を含む不純部を取り除いた純水に近い水をボトル詰めしたものとに大別できます。
RO膜システムを利用した水は、0.0001ミクロンの逆浸透膜フィルターによって、一般の浄水器では取り除けない環境ホルモンまでもしっかりと除去された限りなく純水に近い水になっています。
その純水に近い水をそのまま提供している場合と、その濾過された水にカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムなどのミネラルをバランスよく加えている場合とがありあます。
なお、微量のイオンを除いた事実上あらゆる不純物を除去することができるのがRO膜システムです。
ウィルスや微細な重金属類・蒸発残留物・有機塩素化合物等の有害物質も除去され、今注目を浴びている放射性物質さえも除去することが可能な浄水システムです。
RO水にミネラル成分をバランスよく補ったお水なら、お水の安全面やミネラル分の栄養価を考慮すると、赤ちゃんからお年寄り、妊婦さんにも良いようです。